「ストレスを感じたらやるべきこと:イラストガイド」をWHOが公開

掲載日:2024年1月23日 

ガイドライン

WHO(世界保健機関)の「Doing What Matters in Times of Stress (ストレスを感じたらやるべきこと)」ガイドブックは、世界中の人々に共通して役立つストレス対処スキルを得るためのガイドブックです。

内容

「ストレスを感じたらやるべきこと:イラストガイド」は、コロナ禍に入った2020年4月、未知の感染症(COVID-19)の流行によって世界中人々が不意案を抱えていた時期に公表されたという経緯があります。しかしその内容は普遍的なストレス対処のためのセルフケアガイドブックとなっているためコロナ禍を過ぎても尚、活用することが可能です。また、ガイドブックの解説内容は、様々な機関で効果検証が行われフィールドテストが重ねられているものです。

英語で公表されたこのガイドブックは世界各国用に翻訳され、早稲田大学人間科学部・大学院人間科学研究科 大月研究室が日本語に翻訳したものをWHOのWebサイトからダウンロードすることができます。

ストレスを感じたらやるべきこと:イラストガイド

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ガイドラインからの引用

引用セクション/ページ:はじめに (P5)

この本は、WHOによるストレスマネジメントガイドです。このイラスト入りガイドは、WHOがおすすめするストレスマネジメントをサポートします。
ストレスの原因はいろいろあります。個人的な問題(例えば、大切な人とのトラブル、孤独、貧困、将来への不安など)、職場での問題(例えば、同僚とのトラブル、非常に大変な仕事、不安定な仕事など)、社会での大きな脅威(例えば、暴力、病気、経済的機会の欠如など)などがあります。

このガイドは、親や介護者、危険な状況で働く医療従事者まで、ストレスを経験する全ての人を対象としています。また、全てを失って戦争から逃れてきた人にも、平和な地域社会で十分に保護されて暮らしている人にも役立つ内容となっています。どこに住んでいる人でも、高いレベルのストレスを経験する可能性があります。

このガイドは、大変な状況へ対処するための情報と実践的なスキルを、エビデンスと調査に基づいて提供します。大変な状況の原因に対処することはもちろんですが、人々の精神的な健康をサポートすることも必要です。

このWHOによるガイドが、読者の皆様のストレス対処の一助となることを願ってやみません。

Dévora Kestel
世界保健機関 メンタルヘルス・物質使用部 部長

出典:日本語版「ストレスを感じたらやるべきこと:イラストガイド」

引用セクション/ページ:この本の使い方 (P9)

この本には5つのパートがあります。それぞれ、新しいアイデアやテクニックを紹介しています。これらは、簡単に身につけることができ、短時間使うだけでもストレスを減らすのに役立ちます。数日おきに1つのパートを読み、エクササイズを練習することで、使いこなすことができるようになります。あるいは、一度 読んだ後、できることを実践してから、時間をかけてもう一度読み、アイデアを理解したり、テクニックを実践したりすることができます。ストレスを減らすた めには、あなたの生活の中でアイデアを実践したり、試してみることが重要にな ります。このガイドは、家でも、職場での休憩中でも、寝る前でも、自分を大切 にするために集中できる時間があれば、いつでも読むことができます。
もし、この本のエクササイズをやってみても、ストレスがひどすぎてうまく対処できないと感じたら、相談できる機関(病院や学校など)に助けを求めたり、あなたの周りで信頼できる人へ相談してください。

出典:日本語版「ストレスを感じたらやるべきこと:イラストガイド」


公開日 2020年4月29日
ソース WHO