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「PTSD (心的外傷後ストレス障害)」

掲載日:2024年1月31日 

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心的外傷後ストレス障害(PTSD)がどんなものか、枚方市岡田クリニックに記載がありましたので、転載します。心的外傷後ストレス障害(PTSD)をよく知り、この障害を完治するためには、専門家の治療が必要となります。もしこのような症状がある場合は、怖がらずに受診することをお奨めします。

記事要旨

枚方市岡田クリニック PTSD(心的外傷後ストレス障害)

 PTSDとは、急性ストレス障害が、生命を脅かすようなショッキングな出来事が起きた直後から発症し、通常は数日以内に収まるのに対して、出来事の数日から数か月(通常は六か月以内)の潜伏期の後に発症するもので、症状が長引く場合もある。

 症状としては、過覚醒、回避、侵入症状(フラッシュバック)の三つが診断的には重要である。

 過覚醒は、神経が過敏になることによって、物音に敏感になったり、不眠になったり、強い驚愕反応が見られたりする。

 回避は、トラウマになっている状況を避けようとする症状で、その場所やそれを連想させるものを避けようとしたり、そのことを忘れようとする。ぼんやりと無感覚になり、何も感じないといった状態が見られることもある。

 侵入症状(フラッシュバック)は、思い出したくない外傷的な場面が、ありありと脳裏や眼前に蘇ってくる現象で、恐怖やパニックにとらわれることもある。一時的な記憶の脱落や意識の変容を伴うこともあり、周囲には不可解に思える行動をとったり、自分でも何が起きたのかはっきりと覚えていないという場合も少なくない。

 それ以外にも、気分が沈んだり、不安感が強まったりするといった症状は必発である。以前の生活が失われてしまったという喪失感や無力感にとらわれたり、自分のせいでそうした事態を招いたのではないかと、自分を責めたりすることも多く、希死念慮を抱くこともしばしはである。

 過覚醒状態や抑うつ状態を紛らわそうとして、アルコールや薬物に頼ることが非常に多く、それらに依存しやすい。PTSDそのものよりも、後から生じたアルコールや薬物依存が、回復を困難にする場合もある。

 PTSDの予防や遷延化を防止するためには、早期の段階で適切な支援や治療を行うことが、とても重要である。かつてはトラウマとなった状況を、語らせないほうがいいと考えられたときもあったが、近年では、できるだけ早い時期に、その出来事を話したり表現したりすることが、PTSDの予防につながると考えられている。

 このことは、身近なところで起きる、さまざまな不愉快な出来事やトラブルについても言えるだろう。そのことを誰にも語らず、心のうちに溜め込んでいくことが長期にわたって続くと、次第に心が蝕まれていく原因ともなる。厭なことがあればすぐにそれを誰かに話して解消した方がよいのである。

 どんなことも言える存在、「安全基地」となる存在を確保することが、心の健康を守るうえでも大事である。

記事名 PTSD (心的外傷後ストレス障害)
掲載日 2023年4月1日(土)
掲載元 https://www.clinic.kokoro-support.net/menu2-d.html#ptsd
パブリッシャー名 枚方市岡田クリニック
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